HDR出力について

HDR関連の情報がたまってきて、複雑なのでまとめていきます。

検証環境
Windows10
UE5.3

クイックスタート

DefaultEngine.iniの [/Script/Engine.RendererSettings] セクションに以下のCVarを追記します。
r.AllowHDR=1
r.HDR.EnableHDROutput=1

Windowsのディスプレイ設定の Windows HD Color > HDRを使用する をオンにします。

Standalone Gameでゲームを起動するとHDR出力を確認することができます。


r.HDR.EnableHDROutput=1 にすると
r.HDR.Display.ColorGamut=0
r.HDR.Display.OutputDevice=5

r.HDR.EnableHDROutput=0 にすると
r.HDR.Display.ColorGamut=0
r.HDR.Display.OutputDevice=0

と自動で変更されます。エディタ実行時に変更しても同様です。

OutputDevice

r.HDR.Display.OutputDevice 3 および 4(PQ)はアプリ用のためのものです。
Windows HDRで確認したい場合はWindowsNoEditorなどのLaunchで起動する必要があります。
Standalone Gameでは正しく出力されません。

r.HDR.Display.OutputDevice 5 および 6(scRGB)はWindows HDRのためのものです。
確認したい場合はStandalone Gameで起動する必要があります。

r.HDR.Display.OutputDevice 3 および 4 ではUnrealEngine側でPQカーブを処理し、結果をそのままモニターに出力します。
この場合のバッファフォーマットはA2B10G10R10なので、scRGBでのfp16と比べて帯域半分の省メモリになっています。

r.HDR.Display.OutputDevice 5 および 6 ではWindows HDR側でPQカーブを処理しています。

普段の作業時はr.HDR.Display.OutputDevice 5 および 6 のStandalone Gameで確認し、アプリで確認する必要がある場合はr.HDR.Display.OutputDevice 3 および 4で確認すると良いと思います。
いずれの場合もPQカーブが適用されてて同様の見た目になるではないかと思います。

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